日吉いわさ内科・循環器内科 岩佐 健史 院長 TAKESHI IWASA
大阪府出身。大学在学中より循環器内科に興味を持ち、卒業後は国立国際医療センターで臨床研修を行う。その後、心臓血圧研究所付属榊原記念病院で研鑽を積み、東京大学医学部附属病院・大学院で研究にも打ち込み、卒業後10年目を機に国立がん研究センター中央病院に。2024年7月に「日吉いわさ内科・循環器内科」を開院。
大阪府出身。大学在学中より循環器内科に興味を持ち、卒業後は国立国際医療センターで臨床研修を行う。その後、心臓血圧研究所付属榊原記念病院で研鑽を積み、東京大学医学部附属病院・大学院で研究にも打ち込み、卒業後10年目を機に国立がん研究センター中央病院に。2024年7月に「日吉いわさ内科・循環器内科」を開院。
もともと文理系の領域に進みたい、という気持ちを持っていました。それに加えて通っていた高校が手塚治虫先生の母校だったんですね。学校としては実学よりは学術、研究を志すような校風だったので、研究者の道を薦められることが多かったんですけど、僕はわりとあまのじゃくだったので理系と文系の間くらいで、かつ実学的なものがいいなと。そこで、医学というものに興味を持ちました。あとは、すごく安っぽい話でもありますが、手塚治虫先生が高校の先輩ということで「ブラックジャック」に影響を受けたところもありますね。医学部に進学し、医師免許を取得したあとは循環器内科を専門に、国公立の病院・教育施設で経験を積みました。その後、大学卒業後10年を機に、国立がん研究センター中央病院に赴任。腫瘍循環器(オンコカーディオロジー)という新しい領域にも携わり、学会の立ち上げなども経験したところで、開業を考え始めるようになりました。
大学在学中から循環器内科を志し、それを専門に研鑽を積んできましたが、循環器内科というのはわりと主治医の裁量で治療を進められることが多いんですね。年齢もそうですが、痩せているのか、太っているのか。ヘルシーな食事なのに血圧が高いのか。患者さんによってさまざまな要素があり、サイエンスとアート。その二つが絶妙なバランスを持っている科目だなと。そこに惹かれたというのが大きいですね。
2024年7月に開院した「日吉いわさ内科・循環器内科」ですが、全身を診られる総合内科・一般内科を軸に、これまでの循環器内科の領域やがん診療の診療経験を活かし、感染症から生活習慣病の管理まで、幅広く患者さんを診させていただいています。開院にあたり、こだわったのは発熱外来の設置。新型コロナウイルス感染症という新しい事態が発生して以来、我々医療業界もどういった形式で発熱外来を設置したらいいのか、など試行錯誤がありました。ある程度、対策が分かってきたところで当院の設計に入ることができたので、まずは発熱外来を別の入り口で完全に分けて作ることを決めました。同じ時間帯でも患者さん同士が接触しない、というのが一番安心なのかなと。将来的にはどうなるか分かりませんが、現状は「こういう患者さんは診ません」というようなことはしたくないなと思っているんですね。専門外のものはもちろん難しいでしょうが、どんな患者さんも分け隔てなく診るクリニックを目指しています。
健康診断で高血圧やコレステロール値で引っかかったので来院した、という方も増えてきました。そういったときに、単に数値が高いから薬を飲みましょうだとモチベーションとして「なんで薬を飲まされているんだろう」というところが残ると思うんですね。そういったことのないよう、例えばそこでしっかりと動脈硬化の検査をして患者さんと一緒に血管年齢を確認するなど、「この結果なら急いだほうがいいですね」と納得いただいてから治療に入るよう心がけています。循環器を専門にやっていたからこそ、大きな病院だと解析に3週間ほどかかる心電図の解析もそのまま私が読み取れますので、すぐに対応ができる。専門性を活かしつつ、患者さんとも情報共有しながら治療を考えていけるよう、機器に関しても役立つものを備えています。循環器というと心臓が痛い、といった症状を思い浮かべがちですが、理想は痛くなる前に予防をすること。10年後、20年後に痛くなってしまうかもしれない方を当院で拾い上げて一緒に治療していきたい。将来的に痛くならなくてよかったね、ということができるといいなと思っています。
できるだけ患者さんとお話するようにも心がけています。前回の外来から今回まで何があったのか、気になっていることはないか。そういった会話のキャッチボールを数往復はできるようにしたいな、と思っています。とはいえ、結果的に私とお話する時間が短くなってしまうこともありますので、私と会う前後に看護師にもお話を聞いてもらうような仕組みを整えています。患者さんが話したいこと、言いたいことをもれなくお伺いできるようにしたいのと、何度かお話していると慣れてくる部分もあると思うんですね。医師の前だと緊張してしまう方もいらっしゃいますから、予行練習ではないですが先に看護師と話しておけば、患者さんも落ち着いて考えを整理できるのかなと思っています。
間口は広く、がモットーですので今後も感染症から腹痛などの内科領域、心臓や生活習慣病といった循環器領域まで幅広く診療する、というスタンスはずっと続けていきたいですね。なかでも、専門である循環器領域では他にないようなことも提供したいなと考えています。例えば、健康診断でヘモグロビンが高いと言われた方が、実は睡眠時無呼吸症候群だった、ということもあるんですね。自覚症状がなくても数値などで分かることもありますので、そういったところをきちっと拾い上げて、検査や治療につなげていく。そこに専門性を出せればと考えています。クリニックならではの機動性、小回りの良さといったところでしょうか。本人が最初に訴えてこないものでもこの先悪くなりそうなもの、生活が楽になるであろうものの改善につなげていきたいですね。
僕は大阪出身で正直これまであまり神奈川県には馴染みがなかったのですが、東急線沿線は街が活性化している一方で緑もあり、とてもバランスのいいエリアだなと感じています。患者さんからもいろいろ教えていただきたいですし、この街の仲間として末永くお付き合いしていただきたいなと思っています。
※上記記事は2024年8月に取材したものです。
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