田淵 晃大 院長(インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜)のインタビュー

インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜 田淵 晃大 院長

インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜 田淵 晃大 院長 AKIHIRO TABUCHI

東京都出身。昭和大学医学部を卒業後、同大学藤が丘病院に入職し、いくつかの関連病院に出向。消化器内科の領域で研鑽を積み、2024年にインナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜を開院。

子宮頚部内視鏡検査を広めたい

もともと私は消化器内科の専門医。10年ほど診療に向き合うなかで、子宮頸部内視鏡という消化管用の内視鏡カメラや大腸カメラの道具を用いた子宮頸がん検診を学ぶ機会がありました。横になったまま検査が受けられるので、従来のように内診台に上がって足を開かなくても済みますし、異常があったとしてもその場で精密検査まで可能です。また、内部に入れる器具も1cmほどのもので負担も少ないんですね。この新たな検査方法がもっと広まれば、日本の子宮頸がんの予防につながるのではないか。検診という面から貢献できればと考え、婦人科の先生にも協力していただき、インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜を開院することになりました。子宮頸部内視鏡は、10年近く前に香川大学の先生が研究を始められたもので、関東でこの検査を受けられるのは当院だけとなっています。

消化器科と婦人科が併設

まずは、その子宮頸部内視鏡での検査が受けられることが当院の大きな特徴ではありますが、もう一つ特徴を挙げるとするなら消化器科と婦人科が併設されているため、女性の腹痛にしっかりとアプローチができること。入院した方のデータを見ると、9割の方が消化器科または婦人科を受診されているんですね。裏を返せば、消化器だと思って消化器科のクリニックに行ったのに問題ないから婦人科に行ってと言われたという場合もあれば、逆もあるわけです。大きな病院だと診療時間が終わったので、また明日来て下さいと言われることもありますが、当院でしたらどちらの科を受診しても、その流れでどちらの検査もできる。それが大きなメリットだと思っています。

乳腺外科の検査も可能

さらに、当院には乳腺外科もありますので、婦人科の検診が当院で全て受けられるのも大きなポイントです。女性のがんはいずれも年齢が若いときから検診をする必要があったり、乳腺と婦人科と両方の検査を受けたりと負担があるのに、大きな検診センターに行かないと同時にできない場合があります。当院でしたら、1カ所でコンパクトに受診が可能です。

女性のがんの罹患率を見ると、消化器と婦人科があわせて5割ほど。一番多いのが乳がんなんです。消化器も婦人科のがんもケアできるんだったら、乳がんもケアする必要があるだろう。検診として受診しやすい環境を作りたい。上から多い順番でカバーできるようにしたいという気持ちもあり、消化器内科、婦人科、乳腺外科を診療科目に置くことに決めました。

症状の裏に隠れた本当の悩みを聞き出す

患者さんはお腹が痛い、下痢をしている、血が出ているといった症状をお伝えしてくれますが、実はその裏に本当に困っていること、原因が隠れていることが多くあります。お腹が痛いというときも、お腹が痛くて明け方目が覚めてしまう、夜眠れないなど、そういったことまで聞き出せるように、最初の問診では自由に話してもらうことから始めています。お話をよく聞かせていただきたいので、診察の時間も少し長めに取っていることが多いですね。

女性の健康に関する悩みをカバー

今後、子宮頸部内視鏡に対応できる医療者が増えれば受診する方も増えるでしょうし、それが新たな治療法などにつながっていけばいいなと思っています。胃がん検診も、胃カメラが始まったころは見つけるだけだったんです。それが今は小さながんだったら内視鏡で取ることができるようになりましたから。それと同じように、当院での子宮頸部内視鏡が第一歩となり、将来的により負担の少ないがん治療などに結び付けられればと考えています。

当院はオフィスビルの11階にあり、ちょっと入りにくいところではありますが、逆に言うと婦人科に通っているのが分かりにくいというメリットもあるのかなと思っています。予約制でお待たせする時間も少ないですし、周りの目を気にせずにいらしていただけるのではないでしょうか。婦人科は女性医師をメインに、修練をつんだ産婦人科専門医ですので、安心して来院ください。

※上記記事は2024年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜 田淵 晃大 院長

インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜田淵 晃大 院長 AKIHIRO TABUCHI

インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜 田淵 晃大 院長 AKIHIRO TABUCHI

  • 出身地: 東京都目黒区
  • 趣味: 子どもと遊ぶこと、公園巡り
  • 好きな本・愛読書: 地図全般
  • 好きな映画: 容疑者Xの献身
  • 好きな言葉: 「思い通りに行かない日々は 優しさを忘れた自分がいる」「見えないモノを信じる強さ 見えるモノを疑うその弱さ」というGLAYの歌詞
  • 好きな音楽: PE'Z
  • 好きな場所: 王禅寺ふるさと公園

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