宮川 修 院長(宮川デンタルクリニック)のインタビュー

宮川デンタルクリニック 宮川 修 院長

宮川デンタルクリニック 宮川 修 院長 OSAMU MIYAKAWA

東京医科歯科大学卒業の後、大学病院で臨床を重ね、平成元年に宮川デンタルクリニックを開業。
日吉の地で、今年36年目を迎える。

自らの行いが自らの結果になる

サラリーマンだった父親の便宜上、転勤、引っ越しを繰り返す子ども時代でした。その反動とでも言うのでしょうか、転勤のない職業に就きたいとずっと思っていました。もともと理系の仕事に魅力を感じていて、何か手に職を持ちたいと考えて歯科を選びました。
大学病院にいる時も患者さんの技工物(詰め物や義歯)は全部自分で作っていましたが、余り苦にはなりませんでした。自分で一所懸命作った技工物なので愛着があり、出来るだけ長く使ってほしいと思っていました。今はもちろん自分では作っていませんが、そういう経験があるので、例えば一度作った義歯は出来るだけ修理して長く使ってもらうように心掛けています。
歯科医師の仕事は自分のした行いが、そのまま自分の結果として帰ってきます。ある意味スポーツとよく似ていますね。頑張れば頑張った分、結果が出て、自分を認めてもらえるような気がします。とてもやりがいのある仕事だと思います。

当たり前のことをあたりまえに

患者さんを治療するにあたって、心掛けていることがいくつかあります。「もし自分が患者だったら?」どういう治療をしてもらいたいだろう、どんな声掛け、どんな説明をしてもらいたいだろうと考えます。その時々に応じて患者さんと相談しながら治療を進めていきます。患者さんの症状や治療方法も様々で教科書通りに上手くいくとは限りません。患者さんに「ほかのところで抜いたほうがいいと言われたのですが、何とか残してほしい」と相談されれば、出来る限り抜かない方法を患者さんと一緒に考えます。もちろん上手くいかないこともありますが、試してみる価値はあります。患者さんに納得していただける方法を一緒に探していきたい、と常に考えています。
また、患者さんは診療台に座っただけで緊張する方が多いので、細やかな声掛けをするようにしています。例えば椅子を倒す時も、驚かないように「椅子を倒しますね」と必ずお声をかけていますし、レントゲンを撮る時も必ず理由を説明してから撮るようにしています。そういう私の考え方である「細やかな気遣い、声掛け」はスタッフもきちんとやってくれます。仕事も丁寧にしてくれますのでスタッフはとても頼りになる仲間です。
設備についても出来るだけ納得できるものを備えるようにしています。例えば診療用のチェアーユニットですが、KAVO社製のユニットを使っています。このメーカーのユニットは歯を削る能力はもちろん、座り心地や安全性、消毒システムなどが特に優れていて安心して使用することができます。

暮らしに寄り添う歯科医として

小児の予防歯科から、ご高齢の訪問歯科まで身近にいて頼りになる歯科医院でありたいと思っています。
万が一健康を害されて手術、入院が必要になったとします。例えば日本人の死因の第一位である「悪性新生物(がん)」と診断された場合、本来の病気(がん)と異なる病気で亡くなることを予防するための手術、入院前口腔ケアが注目されるようになりました。入院中に誤嚥性肺炎等で命を落とすことのないように、虫歯や歯周病を事前にケアするのです。この口腔ケアに取り組んだり、また長い間来院されてきた患者さんが何らかの事情で来院できなくなった場合は、訪問して治療をさせていただいています。

あなたの悩みはなんですか?

患者さんの症状も、治療方法も教科書通りに上手くいくとは限りません。症例から鑑みれば抜歯を推奨されたとします。しかし患者さんは抜きたくないと言う。他所でも抜いた方が良いと言われたのだけれど、方法はないでしょうか?、とご相談を受ければ、ご希望に添った「抜かない」方法を患者さんと一緒に模索します。神経を抜かないで欲しいと相談されたら、(虫歯の)細菌感染ルートを絶ち、消毒し、施せる治療は行う。上手くいかないこともありますが、試してみる価値はあります。残せるか、抜かなければならないか、状態の微妙な患者さんに対して、残せる可能性を試す。患者さんがしたい治療。納得いただける方法を一緒に探したい、と常に考えています。
治療が終わった後に、お礼のお手紙をいただいたりしますと、患者さんに寄り添えたな、と嬉しくなりますね。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します

歯医者さんに対するイメージって、ネガティブなものが多いようですが、今は無痛に近い治療方法もありますし、材料や器械も良くなっています。現在来院されている患者さんの中には治療中に寝てしまう方もいらっしゃるぐらいです。それくらい安心してもらえるとこちらも嬉しいですね。
ですから気軽に来てほしい、と思います。気楽に月に1回の定期健診に来る、例えば美容院で身だしなみを整えるようにお口の中も整えましょう。そういう習慣が出来ると常にお口の中の健康が維持され、その結果として年齢を重ねてもずっと好きな食べ物を美味しく味わえ、身体の健康が保てるのです。あたり前のことをあたり前に出来る、そんな身近な歯医者さんでいたいと考えています。

 

※上記記事は2024年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

宮川デンタルクリニック 宮川 修 院長

宮川デンタルクリニック宮川 修 院長 OSAMU MIYAKAWA

宮川デンタルクリニック 宮川 修 院長 OSAMU MIYAKAWA

  • 出身地: 大阪市
  • 趣味: テニス、登山、家庭菜園(80㎡)、美味堪能(秋は京都・丹波の栗 夏は活鱧1尾→調理は奥様)
  • 好きな音楽: クラシック
  • 好きなアーティスト: YO-YO Ma(Vc.) Hilary Hahn(Vn.) 庄司紗矢香(Vn.)
  • 好きな場所: 山、ハワイ

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