杉山 由希子 理事長・歯科医師(杉山デンタルクリニック)のインタビュー

杉山デンタルクリニック 杉山 由希子 理事長・歯科医師

杉山デンタルクリニック 杉山 由希子 理事長・歯科医師 YUKIKO SUGIYAMA

神奈川歯科大学卒業。虎ノ門のクリニックで10年間勤務。都内2箇所の歯科医院で勤務医を経験後に訪問診療を始める。2008年「杉山デンタルクリニック」を開院。

「社会貢献ができる仕事」と考えた高校時代・医療系に進むと決心

家族に歯科医師がいたわけではないのですが、実家の家業が自営業だったので、小さい頃から漠然と何か手に職をつけて長く働いていきたいと考えていました。そこで「生きる力」「社会貢献」と大学受験を控えた時期に掘り下げて考えていくと、歯科医療系への憧れもあり歯科大学に進もうと気持ちが定まりました。

勤務医時代、患者様の経過を追って観察・フォローできるやりがいを感じる

大学を卒業した頃は、当時は研修医制度がなかったので、すぐ歯科医院で実践が始まりました。ご縁があって、初めて勤めた虎ノ門の歯科クリニックでは、10年間勤務しました。先生が治療、また患者様に対してもとても細やかでしたので、厳しく丁寧にご指導いただいき、歯科医師としての土台を築けたと思います。長く勤めていたので、自分が担当した患者様の経過を数年かけ観察していけて、フォローできたことは本当に良かったと思います。勤務医を経験後、生まれ育ったこの場所で開業を決心しました。私が小さい頃からのお知り合いの方も来てくださいます。また、最近はホームページを見て知ってくださった方や、「ずっと気になっていました」という方も結構来てくださいます。

訪問診療を経験し将来性を感じ、地元で開院

私は訪問診療の経験がありましたので、開院にあたって訪問診療を柱にしようと決めました。私が始めて訪問診療に携わったのは、まだ介護保険ができる前で、今ほど訪問治療が一般的ではない頃でした。大学卒業後は、勤めていた虎ノ門の歯科クリニックでは一般的な外来治療や審美治療の診療をしていましたが、私にとって訪問診療は多くの社会貢献ができると確信していました。駅前や周辺にもたくさん歯科医院がある中で、何か特徴のある歯科医院にしようと思い、訪問診療に力を入れました。

人生最期までかかりつけ医となる

ご高齢の患者様の治療を通して、食べることが生きる喜びや意欲に直結していると感じることがありますね。「ご飯が美味しく食べられるようになって嬉しい」「食事をしっかりできるようになり毎日が楽しくなった」というお声を聴かせていただくことが多いので、とても嬉しく励みになります。通ってくださっていたご高齢の患者様が自分で歯科医院の通院が難しくなったというご相談をご本人やご家族から受けると、そのような患者様対しては、私たちがご自宅や施設にお伺いする訪問診療を行っております。ご希望があれば、人生の最後まで責任を持って診させていただくので、本当の意味でのかかりつけ医だと認識しております。またチームのスタッフにも伝えています。患者様やご家族の方に寄り添えるよう、お亡くなりになった後に、ご家族から歯を綺麗にケアしてほしいとご相談を受けたことがあります。それくらい長いお付き合いになっていくことが多いです。

地域でかかりつけ医として地道に誠実に継続していくこと

当院では、口腔ケアの指導など予防歯科に力を入れ患者さまの歯が本来持っている回復力を重視した治療を行っています。健やかな暮らしにかかせない大切な歯のために、私たちは地域でかかりつけ医として患者様にこれからも誠実に応えていきたいと思います。気になっておられることはどんなことでもご相談いただければと思います。また、高齢化がますます進んでいく中で、今まで経験してきたことをこれからも地道に継続していくことが私の役割だと思って、お一人おひとりの患者様に丁寧に診療を続けていきたいと思います。

 

※上記記事は2024年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

杉山デンタルクリニック 杉山 由希子 理事長・歯科医師

杉山デンタルクリニック杉山 由希子 理事長・歯科医師 YUKIKO SUGIYAMA

杉山デンタルクリニック 杉山 由希子 理事長・歯科医師 YUKIKO SUGIYAMA

  • 出身地: 横浜市港北区
  • 趣味・特技: 旅行、ゴルフ、義歯修理
  • 好きな場所: お風呂

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