黒岩 保文 院長&     黒岩 仁奈 副院長(黒岩歯科医院)のインタビュー

黒岩歯科医院 黒岩 保文 院長&     黒岩 仁奈 副院長

黒岩歯科医院 黒岩 保文 院長&     黒岩 仁奈 副院長 YASUFUMI KUROIWA&NINA KUROIWA

【黒岩 保文 院長】昭和46年鹿児島大学理学部助手に就任。昭和53年3月広島大学歯学部卒業、熱海市愛歯科、HPI研究所入所。平成6年「黒岩歯科医院」開院。
【黒岩 仁奈 副院長】平成20年昭和大学歯学部卒業、平成27年「黒岩歯科医院」の副院長就任。抗加齢医学会指導士。

「父親の病気から医学の道を志す」(院長)・「父の姿を見て育ってきた」(副院長)

【黒岩 保文 院長】
元々、私は科学的なことが好きだったので大学の理学部に入学しました。歯科とは全く無縁だったんです。それが卒業前に父親に腫瘍ができたことが判明し、直接執刀医に話を聴きに行ったんですね。そこで余命を聞くと1年くらいだと伝えられ、なぜそんなことになるのか因果関係は何なのかと思索し始めました。父の死を前に自分が無力であることが悔しくて、悔しくて。そこで初めて「医療に携わりたい」という強い気持ちが生まれました。卒業寸前という時期でしたね。そこから猛勉強して一年後に歯学部に合格しました。働きながら勉強するのは確かに大変でしたが、充実感もあり当時は意外に苦労とも感じてなかったですね。

【黒岩 仁奈 副院長】
私は幼い頃から手先が器用だったことと、歯科医師の父を身近に見て育った影響は大きいと思いますね。医療は人のためになるとても大事な仕事なんだな、ということは進路を決める上ですでに教えてもらっていたような気がします。父から私に「歯科医師になりなさい」という話はありませんでしたが、仕事に対する姿勢や探究心は色々なところから感じていました。母親からは歯科医師になってほしいという気持ちも感じていて(笑)、自然と歯科医師の道を歩むようになりましたね。

 やるべきかやらざるべきか長期的な観点からの見極め・多角的な観察

【黒岩 保文 院長】
「Do nothing」という言葉が好きだとお伝えしましたが、これは私の診療姿勢にもつながることです。「Do everything」という選択肢もありますが、考えられる限りの治療を施すのではなく、その治療を本当にする必要があるのか、やるべきかやらざるべきか長期的な観点からの見極めが大事だと考えています。本来、患者様自身に「治す」力がありますし、なんでも医療でカバーし、すべてをやってしまう、というのは私は違うと思うんです。それは人の生命力を信頼していないことになりますよね。

【黒岩 仁奈 副院長】
私は、症状を1点だけではなく患者様との対話を通して、なるべく多角的に観察するようにしています。そうしてじっくり考えていくと、意外なところが繋がることがあります。まずは患者さんの不安や不快感を取り除くことを優先した上で、なぜ今の状況になったのか。原因を考え根本的な治療をすることを心がけています。

身体・口腔内の変化を見越した治療

【黒岩 保文 院長】
今必要なことと、長期的にみて必要なことは必ずしも同じではありませんし、みなさんお一人おひとりの口腔内は全然違うので、絶対にこれが良いという唯一の治療はありません。だからこそ毎日が学びで、飽きずにこの仕事をやっているのだと思います。いくら完璧な補綴物を作ったとしても、年齢を重ねると身体が変わっていき、口腔内も変化していきますからね。その結果、補綴物とのバランスが崩れてしまうということが起こるんですね。そうしたアンバランスも見越した長期的な観点は非常に大切だと思います。

既知の歯科学的知識だけでは見えないこと・深い領域に関わっている責任感

【黒岩 保文 院長】
これまで患者様お一人おひとりと向き合ってきた中で思うことは、歯科医学で教えられていることはもちろん人間の知恵の集積ではあるのだけど、それだけでは見えてこないもっと深いよくわかっていない未知の領域に私たちは関わっているということですね。患者様に喜んでいただけることはもちろん嬉しいですが、それだけではなく「あの時どうして見極めることができなかったのだろう」と、今もずっと振り返る反省もあります。こうして仕事以外の時間でも色々症状の原因や治療法について考えていますね。患者さんのお口を見ているとそうした因果関係にはっと気が付くこともあります。

【黒岩 仁奈 副院長】
父の話は深いなと思います・・・私が忘れられない患者様は、私が研修医時代、どきどきしながらはじめて診察した患者様です。今の医院に移ってからも「あなたに診てもらいたい」とわざわざ遠方から通ってくださいました。今は、残念ながらお亡くなりになったのですが、若造の自分を信頼してくださったこと、患者様に真摯に向き合うことの大切さを教えて頂いたこと、今でも感謝しています。

 患者様の身体の全体、生涯を見通した診療・本当に伝えたいところを探る

【黒岩 保文 院長】
当院では患者様の身体の全体、生涯を見通した診療を行うことを心掛けながら診療にあたっています。患者様が本当に伝えたいこと、困っていることはなんだろう、またその原因は何だろうというところは慎重に探りますね。はじめに伝えられたことが、本当に訴えたいことではないことも多々ありますから。どんな些細に感じることでもご相談いただければと思います。

【黒岩 仁奈 副院長】
3世代で通ってくださるご家族も多く、感謝しております。患者様がなんでも話しやすい状況を心がけ、お待ちしております。

 

※上記記事は2024年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

黒岩歯科医院 黒岩 保文 院長&     黒岩 仁奈 副院長

黒岩歯科医院黒岩 保文 院長&     黒岩 仁奈 副院長 YASUFUMI KUROIWA&NINA KUROIWA

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  • 出身地: [院長]福岡県久留米市[副院長]横浜市
  • 趣味・特技: [院長] IT関連、仕事も趣味[副院長]アウトドア
  • よく読む本・愛読書: [院長]手塚治虫[副院長]世界遺産の本
  • 好きな言葉: [院長]Do nothing[副院長]自分に正直に
  • 好きな音楽: [院長]クラシック音楽、特に古典派
  • 好きな場所: [院長]青い地球[副院長]自然が感じられる場所

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