鈴木 みどり 院長（なかてはら歯科)のインタビュー

生まれ育った妙蓮寺に開院

祖父が開業医で、医療に関することに従事している親戚も多かったので、自分もそういったことに携わりたいなと思ったのが歯科医を目指したきっかけです。生まれ育った妙蓮寺に「なかてはら歯科」を開院したのは、2010年。開院するなら地元で、とずっと思っていました。知らない土地はやっぱり不安ですし、このエリアはわりと古い町なので高齢の方が多いんですね。私が専門にしているのが入れ歯をはじめとする補綴の分野なので、それがより活かせるのではないかなと。また、母校である鶴見大学も近いので何かあったらすぐに相談できますし、患者さんも紹介できます。その利便性も考えるとやっぱり妙蓮寺しかないなと思いました。地域に根差した診療を目指しています。開院以来、近隣の方に多く来院いただき、本当にありがたい限りです。

専門分野である入れ歯治療に注力

自分の専門分野が入れ歯ですので高齢の患者さんの割合が比較的多いかもしれません。インプラントに不安があるという方や「技工士さんからの紹介で」と遠方からいらっしゃる方もいます。私自身、長年入れ歯のことを学んで研究を重ねてきましたので、その治療ができるのはすごく楽しいです。広く何でもできる方がいいのかもしれませんが、難抜歯など専門性の高い技術が必要なところは専門医にお任せしています。私は得意とする入れ歯治療等を中心にかかりつけ医として地元の患者さんを治療しています。そういった連携も大切だなと感じています。

治療時間を長めに確保し丁寧に

マスクをしていることもあり、患者さんに対して大きな声ではっきりとお話しするように心がけています。たまに「声が大きすぎる」と言われることもありますが（笑）何を伝えたいのか分からない、と言われるよりはいいのかなと。困っていることを聞いて、それに対する答えをしっかりと伝える。一方的ではなく、会話のキャッチボールができるように意識しています。なるべく一人ひとりじっくりとお話を聞いて対応できるよう、比較的お約束のお時間を長めに取っているのも特徴ですね。基本的に治療が他の患者さんと重ならないようにしていますが、個室と半個室でブースが分かれているので周りを気にせずお話していただけていると思います。治療時間をしっかり確保しているため、予約がしづらくてご迷惑をかけてしまっているところがあって心苦しいのですが、その分いらしていただいたときにはある程度きちんと治療を完成させた形で終わらせていますので、ご理解いただけたらうれしいです。長年、通っていただいている患者さんだとスタッフも大体この時間が来院しやすいと覚えるようにして予約管理をしています。

高齢の方にも負担のないように

開院してもう15年近くになりますので、私自身も年を重ねていますし、患者さんも高齢の方がより多くなってきたなと感じています。足腰を悪くし、歩く速度がゆっくりになってきている方もいらっしゃいますので、負担のかからないよう院内に手すりをつけたり、座りやすいユニットにしたりと、少しでも負担のないようなものに変えていきたいと考えています。本当は車いすでそのまま入れるような院内にしたいという想いもあるのですが、配管の都合上、どうしても段差ができてしまって。その分、スタッフがフォローしますので、お気軽にお申し付けいただけたらと思います。

いい状態で長く維持できるように

今後も皆さんに安心して通っていただける歯科医院を目指していきたいですね。補綴という分野では、日本補綴歯科学会と、日本歯科専門医機構の専門医にも合格しましたので、今まで表記できなかったことも伝えられるようになりました。入れ歯だけでなく、例えば、噛みあわせに関することやブリッジをはじめとするかぶせ物など、補綴のことでお悩みのことがありましたら、ご相談いただけたらと思います。入れ歯も入れて終わり、ではなくそれをいかに現状維持できるか。やっぱりそのメンテナンスが大事なんですよね。車を買ったら車検に出すように、好きな車に長く乗り続けるためのお手入れと同じような感覚を持って歯科医院にいらしていただけたらうれしいです。定期的なメンテナンスをすると長く使える、というのは車と一緒ですから。

※上記記事は2024年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。