田中 雄紀 理事長(つなしまファミリー歯科)のインタビュー

つなしまファミリー歯科 田中 雄紀 理事長

つなしまファミリー歯科 田中 雄紀 理事長 YUKI TANAKA

日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。新潟大学医歯学総合病院にて臨床研修を経て、医療法人社団博誠会 久世歯科医院 勤務。医療法人社団デンタルルネサンス インプラントセンター船橋 きたならエキ歯科 勤務(副院長)を経て、2019年7月にに『つなしまファミリー歯科』を開業(東急東横線「綱島駅」より徒歩12分)。

お口の健康を通して地域の人々に貢献し、一緒に年齢を重ねていきたい

「医者は命を救う」という言葉に並び、「歯医者は人生を救う」という言葉があります。歯医者になってから感じたことですけども、美味しくご飯が食べれて、人前で口を開けて笑えるという日常。その人の生活の質を高めるということに寄与できるのは、この職業ならではのやりがいだと思います。

日本歯科大学新潟生命歯学部を卒業後、新潟大学歯学総合病院での臨床研修を経て複数の歯科医院に勤務し、『つなしまファミリー歯科』を開院したのは20197月のことでした。医院の目の前に商業施設があり、私と同じくらいの子育て世代の方を中心に多くの患者さんが来院してくださっています。それまではインプラント等、歯を失った方の欠損補綴をメインに修養を積んでまいりましたが、ここではお子さんが多いということもあって、矯正治療を含めた予防歯科にも力を入れてきました。お口から地域の方々の健康に寄与し、一緒に年齢を重ねていければ嬉しく思います。

「木を見るのではなく森を見る」

問題が生じている歯1本を治すだけではなく、全体のバランスを考えることが大切です。その最たる例が噛み合わせでしょう。噛めてはいるけども、本来の位置からずれているがために、一箇所に過剰に負担がかかってしまい、歯が折れたり割れたり、顎が疲れる、といった症状が出ることがあります。今の時代はみなさん、歯みがきを頑張っておられると思うんです。でも、むし歯が出来てしまう。詳細を見ていくと、原因は「力」に行き着くことが多いのです。歯と歯の間にヒビが入り、その隙間に菌が入ってきてしまうと、歯ブラシやフロスでは磨ききれないんですね。当院では噛み合わせのバランスを診るためのツールとして咬合器というものを使用しています。咬合器によって現在の噛み合わせから理想的な噛み合わせを見出し、ズレを修正して整えていく。木を見るだけに終わらず、森を見るとはそういうもので、ご自身でコントロール出来ない疾患の要因を取り除いてく治療が求められるのです。

森を見て、根や葉の部分もしっかり見る

全体のバランスを診ていく中で、当然のことながら1本の歯をしっかり治すことも重要です。当院ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用い、一本の歯も大切に治療していきます。肉眼では見えないところを拡大視野でしっかりと見て治療するには、今やマイクロスコープは欠かせないツールです。神経の治療(根管治療)はもちろんのこと、詰め物やかぶせ物の治療でも、その精度は大きく違ってきます。

森を見て、そして根は葉の部分もしっかり見る。それによってお口の健康を長期間維持することが可能になるのです。

見た目のきれいを追求することもまた重要

しっかり治すことも重要ですが、審美的な要素もまた重要です。見た目はその方の印象を大きく変えますし、ひいては人生を変えるといっても過言ではないでしょう。例えば、前歯だけすきっ歯の人がいたとしましょう。部分的であっても矯正治療だと相応の時間が必要になりますが、歯と歯の間を材料で盛って足してあげることで、短期間で見た目を改善することが出来ます。この方法であれば、噛み合わせが変わらないことも利点として挙げられます。当院には矯正治療専門の先生を招聘しており、様々な手段を検討し、患者さんのニーズに出来るだけ添えるような提案をしています。

お子さんについては、顎の大きさを拡大する装置を用いた矯正もおこなっています。今のお子さんは顔も顎も小さく、そのままでは歯がきれいに並びきらないケースがあります。顎の大きさを本来のものに誘導してあげることで、将来的なお口の健康を確保するものになります。

歯がきれいに並ぶとシンプルに磨きやすいですから、むし歯や歯周病の有効な予防にもなり得ます。何より、見た目がきれいなことで、その人の生活の質を、モチベーションを向上させることが出来るのです。

地域のみなさんへメッセージ

むし歯の最大の要因は、砂糖の摂取です。甘いコーヒーをちびちび飲んでいたり、夜に滋養強壮剤などをとっていると、いくら予防に気を使っていても意味がありません。多くの方にとっては耳が痛いお話かもしれませんが、誰かが伝えなければならないことでもあり、歯科医師の責務として丁寧にお伝えしています。

むし歯の痛みは、かなり進行してから生じるものです。その時点からの治療となると多くが神経を取ることになりますが、神経を取り除いた歯は平均15年で抜歯になるという統計があります。そうした歯が何本もあると、それは10年後、20年後に不幸な未来をたどる結果にもなり得るのです。ずっと先まで自分の歯で、見た目もきれいなまま過ごしていただけるように。定期的なケアを心がけていただきたいですし、私たちが応援させていただきます。

 

※上記記事は2024年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

つなしまファミリー歯科 田中 雄紀 理事長

つなしまファミリー歯科田中 雄紀 理事長 YUKI TANAKA

つなしまファミリー歯科 田中 雄紀 理事長 YUKI TANAKA

  • 出身地: 秋田県
  • 趣味: テニス、YouTube鑑賞(主に勉強)
  • 好きな本: ビジネス書、自己啓発、歯科関連書籍/ひすいこたろう
  • 好きな映画: 『マトリックス』
  • 好きなアーティスト: アヴィーチー
  • 好きな観光地: 箱根
  • 座右の銘: 「人生すべて自己責任」

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