山本 智彦 院長(山本歯科クリニック)のインタビュー

山本歯科クリニック 山本 智彦 院長

山本歯科クリニック 山本 智彦 院長 TOMOHIKO YAMAMOTO

鶴見大学歯学部卒業。同大学歯学部有床義歯補綴学講座に在籍。開業医勤務を経て、2001年に『山本歯科クリニック』を開院。(「新綱島駅」より徒歩9分)

歯医者のおじさんに憧れてこの道に

歯医者さんだったおじさんの影響が大きかったですね。高校生の時、姉と2人で住んでいた東京の下宿先から歩いてすぐのところにおじさんの家があったのです。行くといつも「何か食べに行こうか」と言ってくれて、子供心に「おじさんのようになりたい」と思ったものです(笑)。初めは、そういう憧れから始まったということですね。
鶴見大学卒業後は、総入れ歯を扱う補綴科に籍を置きました。当時から高齢化社会の到来が言われていて、将来的に自分の医院を持つとなれば、必ずここで身につけたスキルが役立つと考えたのです。2001年に『山本歯科クリニック』は開院いたしました。実は、たまたま私はこの建物の裏に住んでいたのです。当時、この場所は企業の倉庫で、そこに新しいアミューズメント施設が建つことになっており、テナントが募集されていました。土地勘もありますし、手をあげたところ、お声がかかり、この地にクリニックを構えることができたのです。

固くならず、構えることなく、患者さんとお話を

患者さんは、3歳くらいの小さなお子さんから、90歳を超えるご高齢の方まで、幅広く来院されています。平日の午前中はご高齢の方が多く、午後になると主婦の方やお子さんがいらして、夜になると今度は会社帰りの方々が中心となります。うまく時間帯で分かれている感じですね。

私は、あまり構えるのが好みではなく、どちらかといえばフランクに患者さんと接するほうだと思います。もちろん患者さんによって強弱はつけますけども、そのほうが患者さんも話がしやすいのではないかと思うのです。気づけば、私のこのスタイルを慕ってくださる患者さんが集まっているという感じがします。

1人ひとりのお気持ちに寄り添える歯科治療を提供

家族であったり、自分の大切な人にしてあげられるような医療を提供したいと思っています。具体的には、患者さんが望まれていることを引き出し、それを出来るだけ叶えてあげる、ということですね。もちろん、医学的な根拠に基づいた選択肢は提供いたします。いたしますけども、それが絶対というわけではなく、出来るだけ複数の選択肢を提示し、患者さんに選んでいただくようにしています。患者さんが迷っておられるようであれば、抜歯のような不可逆的な治療をその場でおこなうようなことはせず、その日の治療に満足してお帰りいただけるようにと思っています。患者さんが実際、どう感じておられるかはわかりませんが、1人ひとりの方のお気持ちに寄り添える治療を提供していきたいですね。

入れ歯は調整をしなければ使えるものにならない。逆に言えば、調整さえできれば、ちゃんと使うことが出来る

歯科治療全般を手がけていますが、中で特に力を入れているものとなると、それは入れ歯になります。入れ歯の製作においても、教科書に載っているような基本というものがあります。ただ、あらゆるケースでそれが当てはまるわけではありません。これまで蓄積してきた知識と経験をもとに自身のアイデアを入れる余地があり、それが「使ってもらえる入れ歯」につながっていくのです。
みなさんに知っていただきたいのが、入れ歯は調整をしないといけないもの、ということです。新しく作れば痛くないものが出来ると思われる方も少なくないかもしれませんが、お口に慣れてないわけですから、作ったばかりのものは大概が痛いものです。靴を新調するのと一緒ですね。「入れ歯コレクター」と申しましょうか、5個も10個もお持ちの方がいらしゃいますが、それは調整がされてない面が大きいと思われます。当院で入れ歯をお望みの方がいらっしゃれば、まずそれまで使ってきた入れ歯を手直しし、それで痛みや不具合がなくなれば、そのまま古いものをお使いいただいてもいいし、それを元に新しいものもお作りするというスタイルを取っています。
他の先生が手掛けたものを作り直すことを好まない先生もいらっしゃるかもしれませんが、私からすれば、他の人が作ったものを見れるのは間違いなく勉強になります。だから進んで手直しをさせていただくし、結果、患者さんの負担も減ることになるのです。

地域のみなさんへメッセージ

私は港北区歯科医師会で学校歯科の役員を務めさせていただいており、同時に、横浜市歯科医師会の理事も仰せつかっています。一般の方からすると、その先生が歯科医師会に入っていようがいまいが、あまり関係のないことかもしれません。ですが、歯科医師会に入っている先生は、学校歯科や行政の1歳半健診、3歳児健診など、自身の医院以外の場所で公のために少なからず貢献されています。公のために出来ることがあるのは素晴らしいことであり、私自身もそれを1つのやりがいとして日々の診療に取り組んでいます。
お口のことで何か気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。何もなければそれに越したことはありませんし、ご自身のお口の状態がどうなっているかを把握しておくことが大切です。些細なことで構いませんので、お口のことはぜひ気軽にご相談を。

 

※上記記事は2024年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

山本歯科クリニック 山本 智彦 院長

山本歯科クリニック山本 智彦 院長 TOMOHIKO YAMAMOTO

山本歯科クリニック 山本 智彦 院長 TOMOHIKO YAMAMOTO

  • 出身地: 東京都
  • 趣味: ドライブ、ラーメン屋さん巡り
  • 好きな本・作家: ミリタリー小説・霧島那智
  • 好きな映画: サスペンス(邦画)
  • 好きなアーティスト: サザンオールスターズ
  • 好きな場所: 芦ノ湖スカイライン
  • モットー: 「人と違うことをするのを恐れない」

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