米山歯科クリニック 米山 敏之 院長 TOSHIYUKI YONEYAMA
神奈川県横須賀市出身。神奈川歯科大学卒業。1990年に岸根公園駅から徒歩約5分の場所に米山歯科クリニックを開院。
神奈川県横須賀市出身。神奈川歯科大学卒業。1990年に岸根公園駅から徒歩約5分の場所に米山歯科クリニックを開院。
実家の近くに神奈川歯科大学があり、母親から進路のことでなんとなく「歯科医はどう?」と言われたのが、今思えばきっかけだったように思います。私が学生のころは今とは全く違って、患者さんの治療を先生の隣で見学できる時代でした。それもあって、大学に在学中から休みになると知り合いの先生の診療所に行って勉強させてもらっていました。大学を卒業したころには、ほとんどの治療方法が頭の中に入っていたんじゃないかなと思うほどでした。その後、平成2年に米山歯科クリニックを開院しました。もともとこの場所には、義理の父による産婦人科のクリニックがあったんです。建て替えるときに、一緒にやらないかとお声を掛けていただいたことが独立開業のきっかけでした。
僕のモットーは、一度治療した方の健康をずっと守ることです。その場の痛みを取ることはもちろんですが、患者さんがずっと快適でいられる状況を作りたいなと思っています。「ここに通っていた結果、気付いたら私ずっと健康だったな」というような感覚です。当院でのメンテナンスはもちろん、僕が伝えたことを患者さんがご自宅でも実践することによって、気付いたら何年も健康だった、というようなところを目指したいといつも考えています。
患者さんとは、よくお話をするようにも心がけています。そして、その方のニーズにあった治療を提供するために、まずは信頼関係を作るのが一番大切なことだと考えています。いろいろアドバイスはしますが、「こうしてください」というスタンスは取らずに、健康を守るためにどうすればいいのか「一緒に考えよう」と言うと、患者さんも「ちょっとやってみようかな」と思ってくださいます。認知行動療法というものがありますが、それと同じように、何か動くきっかけを作るためには患者さんの理解が必要です。どうすれば私が言っていることを理解して、患者さんがやる気になってくれるかが重要です。お口の健康を守るために何が大切なのか一緒に考えていきましょう。
予防管理に力を入れていますが、開業した当初は、予防歯科医学なんて全然ありませんでした。例えばフッ素を塗りましょうとか、そういったものを予防歯科だと言っていた時代です。開院からしばらく経ったときに、70代の方がいらして、むし歯だらけの歯を全部きれいにしたことがありました。当時は予防歯科医学なんて知らず「何かあったらまた来てくださいね」と、治療だけで終わりにしたのですが、数年ほど経って「また歯がダメになっちゃいました」と来院されました。あんなにきれいにしたのに!?と自分でも驚くと同時にがっかりしてしまって。そこから、予防歯科医学というものを真剣に勉強し始めるようになりました。ちょうどフィンランドやスウェーデンから予防歯科医学の教授らが多く来日していて、講演もされていました。当時は患者さんにも「そんなこといいから早く治療してよ」と言われることがありましたが、それを続けた結果、長く健康でいられると喜んでくださる患者さんばかりになったので、貫いてよかったなと思っています。
赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、どこかに偏ることもなく幅広い年齢層の方にいらしていただいています。ずっと通ってきてくださった方がお子さんを生んで連れてくる、ということもよくあります。地域の方はもちろんですが、遠方に引っ越してからも電車を乗り継いでいらっしゃる方もいて、ありがたい限りです。どんな方にも「この歯科医院に来てよかった」と思ってもらえるクリニックで在り続けることが一番の目標です。今後も、この地域の皆さんの健康を守ることに関して、少しでもお役に立てればと思います。
※上記記事は2024年8月に取材したものです。
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