横浜日吉おおとう歯科 大藤 竜樹 院長 Oto tatsuki
日本大学歯学部を卒業。同大学歯学研究科大学院、勤務医を経て、2020年10月に『横浜日吉おおとう歯科』を開設(東急東横線/横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」より徒歩5分)
日本大学歯学部を卒業。同大学歯学研究科大学院、勤務医を経て、2020年10月に『横浜日吉おおとう歯科』を開設(東急東横線/横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」より徒歩5分)
父の仕事ぶりを見て、この道を志すようになりました。今もそうなのですが、小さな頃から歯科医師である父は憧れの対象だったのです。自分がなれるものならなってみたい。そう考え、歩き始めたということになります。
日本大学歯学部を卒業後、同大学歯学研究科大学院を経て勤務医をつとめ、2020年10月に『横浜日吉おおとう歯科』を開院いたしました。実は以前、この辺りに住んでいたことがありました。その馴染みのある地域にクリニックビルが出来るということを知り、縁あって場所を得ることが出来たのです。院内は設計事務所にデザインを依頼し、グレーを基調にシックな風合いにまとめました。まず診察する私自身が居心地が良いと感じる空間にしたいと思いました。一般的に治療となると、少なくとも複数回足を運んでいただかなくてはなりません。その空間が患者さんにとっても居心地のいいと思える空間であるようにしたいと考えました。
クリニックのキッズコーナーは診療室の中に設けています。待合室にキッズスペースを置くのも良いのですが、お母さんが治療している間、子供がそばにいられるのはより安心だと思うんですね。老若男女問わず幅広い層の方にご利用いただいている中で、最近はインプラント治療や自家歯牙移植治療をお望みになり、遠方からお越しくださる方も増えています。
やり直しの治療を極力少なくするべく、丁寧で精密な治療を心がけています。歯科用CTやマイクロスコープはそのためのものです。今やCTなしでインプラント治療をすることは不可能といっても差し支えないでしょう。診断のツールとして、従来のレントゲンとは大きな差があります。根管治療を例にしても、あらかじめ、どの根に病巣があり、複雑な根管の形態も分かりますから、効率のよい治療が可能になります。また画像そのものが見やすいため、説明用のツールとしても有用です。
マイクロスコープに関しては、“見えないものが見える”ということが大きいでしょう。拡大鏡と比較しても、見える世界がまったく違いますので、精度の高い治療が可能になります。精度の高い治療をおこなおうとすると、どうしても時間がかかることになり、楽な治療と相反する面があります。お口を開けてる時間が長いと、それだけでつらいものですからね。根の治療が代表的な例ですが、かといってそれをしなければ、いずれ再発し、患者さんを困らせることになってしまいます。開いているお口につっかい棒を入れたり、楽になる工夫もいろいろとしてはいますけども、それにプラス、精密な治療を少しでも短い時間で出来るよう、日々、トレーニングをおこなっています。
歯科治療の多くは、まったく元の状態に戻すものではありません。むし歯を削って詰めるにしても、元の象牙質やエナメル質が再生するわけではないわけです。その代りとして、人工物がお口の中にずっとあることになるわけで、そこに対して、我々は責任を負わなければなりません。根管治療に用いるラバーダムもしかりですが、精度の高い治療を可能にする機器を有効に活用し、高いレベルの治療を追求していきたいと考えています。
最初のご挨拶に始まり、治療の説明にいたるまで、言葉の1つひとつに気をつけて丁寧にご案内することを心がけています。患者さんは、治療の対価として相応の費用を支払うわけです。治療の質はもちろん大事ですが、同時に、それに見合った対応が必要だと思うのです。こちらで過ごす時間をいかに快適に感じていただけるか、ということに十分な配慮が必要と考えています。
『横浜日吉おおとう歯科』では、おひとりの方に対し、45分以上の治療枠をおとりしています。少し複雑な治療になりますと、口腔内の写真やレントゲン写真などをまとめた治療計画書を作成し、説明ののちに資料をお渡しもしています。例えばの話ですけども、なんの説明もなく、保険の銀歯を入れるのは正しいことでしょうか。保険診療と自費診療との違いをわかった上で選択されるならばいいのです。しかし、患者さんがその違いをわからないまま、気づけば“入っている”という状況は避けるべきと考えています。さらに言えば、自分が正しいと考える治療を行うのは正義とは言えません。その治療がどういうもので、何のために必要なのか。こちら側が主導して進めていくのではなく、患者さんのライフスタイルに合わせて治療を進めてまいります。
比較的最近導入した機器では、口腔内スキャナーがあります。実はスキャナーを扱うようになる前、インプラント治療の上物を作成するのは、大変なことでした。スキャナーが入ったことで、お口の中に印象材を入れなくて済みますし、以前より少ない工程で精度の高いものを作ることが可能になりました。スキャナーが世に出てきたのは、今から30年ほど前のことになるでしょうか。その当時のものは精度は高いとは言えなかったと思います。しかし、近年のスキャナーはインプラント治療ではもちろんのこと、クラウンブリッジでもスキャナーを使用したところ、その精度は大変素晴らしいもので、私自身、想像以上の精度に驚きました。精度に加え、患者さんの負担が大幅に減ることも大きなメリットです。
デジタル化の波は今後も続いていくでしょう。デジタルをはじめとして、様々な新しい材料、機器、そして治療が日々更新されていきます。患者さんにより良いものを提供できるよう、積極的に情報を取り入れることを自らに課していきたいと考えています。
一旦治療が終わってからが、本当のスタートです。治療をした歯のみならず、お口全体をどれだけ快適に使い続けられるかが、私にとっても患者さんにとっても治療のゴールなのです。そのためには、健康への意識を高めていただく必要があります。その第一歩となるのが、糖分、いわゆるシュガーコントロールです。これまで常時甘いものを食べていた方が、明日から一切口にしない、というのは現実的ではないでしょう。ですから、たとえば、朝ごはんに菓子パンを食べていたのを惣菜パンに変えてもらうなど、実現可能なことから始めていくことが大切です。
歯を大事にするライフスタイルに変えていくと、その影響はお口のみならず、全身の健康にも良い結果を生みます。食生活を変えるまではなんとなく元気がなく、家にこもりがちだった人が旅行に積極的に行くようになったり、表情が違ってきたり。そのような話をいくつも聞いてきました。整ったお口の状態を維持することは、人を幸せにするのです。私たちは、それを一番実感している立場として、患者さんに向けて発信を続けていきます。同時に、それに伴う責任があることを自覚し、誠実で精密な治療を患者さんに届けてまいります。お口のことで何か気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※上記記事は2024年4月に取材したものです。
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