酒井 拓哉 オーナー・美容師（hair salon OHANA（ヘアーサロン オハナ）)のインタビュー

ひょんなきっかけで美容師を志し、どんどん面白くなっていった

はじめは美容師になりたいと思っていたわけではなく、元々は美容院の空間に苦手意識があったくらいです（笑）。仲の良い友達が美容専門学校に進学することと、自分は洋服が好きだったので、将来、働きながら自分の好きなファッションを着られる業界がいいな、となんとなく惹かれたことが美容の道へ進んだきっかけです。ただ、学校で学ぶうちにどんどん面白みを感じ、都内・横浜市内のサロンで経験を積みました。今では美容師になって良かったと思います。大手チェーン店でも勤めた中で、地元が偶然同じだった現在の妻と出会い、結婚して子どもが生まれると、夫婦で働き方やライフスタイルについて考えるようになりました。いつかは独立開業をしようと思っていましたが、私たち夫婦の共通の地元で開業することを決断しました。他の地域もいくつか検討しましたが、どういう場所にどんな人が住んでいる地域なのかを精通しているのは、やはり地元であるということが最終的な決め手になりました。どのような店舗づくりをするとお客様が来やすいかなどを考えやすいと思ったからです。

カウンセリングに十分時間をかけ、お客様のご希望を丁寧に引き出す

当たり前のことかもしれませんが、しっかり時間をかけてお一人おひとりのカウンセリングをさせていただき、お客様の希望を的確に引き出せるように心がけています。嬉しいことにお客様からも「こんなに丁寧に話をして、安心して納得できるまで希望を聞いてくれる美容師さんは他にはなかなかいない」とよくおっしゃっていただいています。例えば、「こういうイメージにしてほしい」と写真を見せていただいても、お客様によってその写真のどこをご覧になっているかというのはよく聞いてみないと分からないので、毛先、カラー、全体的な形、長さなのか、前髪だけをご覧になっている方もいます。結構、その方によって違いますから、ひとつひとつ気をつけて聴かないといけないと心かげています。

１対１のプライベートサロン・丁寧な施術・当たり前のことを誠実に

今は、妻が子育てで現場を離れていることもあり、基本的に１対１のプライベートサロンになっています。他のお客様と時間が重ならないようにし、ゆったりと施術しています。シャンプーひとつとっても、機械的にではなく当たり前のことを丁寧にさせていただいています。お客様がたくさん来るお店だと、シャンプーは入社1、2年目のアシスタントさんの仕事になることが多く、効率性を重視し、お一人おひとりに時間をかけることが難しい場合もあります。うちは僕ひとりで基本的にシャンプーから仕上がりまで担当させていただいていることもあり、シャンプーの経験も何十年目ですから（笑）。口コミを見ても「シャンプーも全然違う！気持ちいいですね」とすごく喜んでいただいています。

遠方からもずっと通い続けてくださるお客様・ご家族で貸切りも

地域に根付いた美容院ですが、お客様が引っ越しされても、わざわざ遠方から「やっぱりここがいい」と通い続けてくださることも多く、この空間を求めてきてくださることが嬉しいです！アットホームなプライベート空間なので、お子様連れの方も安心して来られると、家族の皆さんでご予約されるお客様もたくさんいらっしゃいます。朝9時からオープンしていて、特に早い時間枠は「午後の時間を有効活用できる」と結構人気ですぐに埋まってしまいます。

お子様から100歳の方まで幅広い年齢層のお客様に愛されるサロン

当サロンは今年で８周年を迎えます。お子さまから100歳のご高齢の方まで幅広い年齢層のお客様が来てくださっていています。地域の小学生が職業体験に来てくれたり、お店を通る度に手を振ってくれたりすることもあり、大変ありがたく思っています。店名の「オハナ」は、ハワイ語で家族の意味があり、皆さんとご縁・絆が繋がっていくようにと想いを込めてつけました。これからも当たり前のことをひとつひとつ丁寧に、地域の皆さんにとって足を運びやすい美容院であり続けたいなと思っています。

※上記記事は2024年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。