金田 治 代表・講師（大倉山音楽美術センター)のインタビュー

 幼稚園の頃から、図鑑の写真の模写を描き続けていた

幼稚園の頃から、図鑑に載っている動物の模写を集中して描き続けているような子どもで、美術大学に進学しました。大学院卒業後は学生時代からフリーランスでデザイナーの仕事を続けていたのですが、毎日、人々の好みを追いかけ、リサーチし続けるのが嫌になって、自分の絵を創るために美術教室を開校しようと思ったんです。４０年ほど前の当時の大倉山駅周辺はさびれていたのですが、区役所が出来るということで、特別融資でビルが建ち出して、そのタイミングにこの場所で教室を立ち上げることができました。

音楽も美術もしっかりとした基礎の練習が大事・全て個別レッスン

当教室は、1984年に音楽美術を通じて生活を豊かにすることを目的として開設しました。休みなく美術教室を私一人でするのは大変だということで、音楽家の先生方にスペースを提供し、美術音楽教室となりました。音楽クラスは、スペースを提供し、各楽器の先生がそれぞれの曜日で教えています。音楽・美術教室ともに、小さいお子さんから学生、成人、ご高齢の方まで幅広い年齢層の方が通っていますね。音楽クラスでは、個室で一対一の個人レッスンとなりますのでじっくり習っていただけますよ。美術クラスでは、教室に複数人いる中で進行しますが、お一人おひとりの個別のプログラムに取り組んでいただいています。講師と対話しながら学ぶ個別レッスンとなります。いろいろなレベルの生徒さんがいらっしゃるので、過去に学んだことや、これから習うことなど指導内容が耳に入り、みなさん良い刺激になっているようです。基礎教育や受験、趣味や作品制作のアドバイスに至るまでわかりやすくそれぞれの希望に沿ったレッスンを提供しています。

「子どもだから子どもらしく」のみならず、本質的な基礎を学ぶことが大事

音楽､美術においては、豊かな才能や表現を引き出すためにも、しっかりとした基礎の練習が重要となりますので、その行程を大事に指導しています。というのも日本では「子どもに絵を教えるべきではない」という独自の教育評価の観点があって、子どもらしい発想や、様子が細やかに描かれているのが良い絵とされているんです。言ってしまうと「子どもは子どもらしくないといけない」ということですね。それを「個性重視」と一般的に言われているかもしれませんが、私は子どもも大人と一緒で、本質的な技術を基礎から学ぶことはとても大事なことだと思っています。基礎・技術を知ることで、子どもの個性が発揮できなくなるとは到底思えません。教室内にあるお子さんたちの作品をぜひご覧ください。課題が一緒で技術が上達しても、一人ひとり全然違った絵になります。自分でこのように色を作って、それぞれにとても表情豊かでしょう。子どもも大人の基準を消化して、きちんと自分のものにできますから。学校で推奨される個性重視と言われる教育も、中学生になるとガラッと技術教育に変わるのですが、それもきちんとした教科書があるわけでもないので、各学校・各先生によってかなり変わるのが実情です。だから美術大学に進学したい人は、予備校に３年間ほど通うことが必要と言われるのは、そうした実情があるからですね。

「絵を描く上で大切なことを学べる」「美術の本質を教えてくれる先生」生徒さんの声

年齢で区切って、基礎を伝えない、育つものを育てない、というのは本当にもったいないと思いますね。当教室に通っている生徒さん、また親御さんからは「先生は美術の本質を教えてくれる方です」「引越して遠くなったのでやめようと私が言っても、子どもが譲らずここでやらせたがり説得してきました（笑）」「教室では基礎の大切なところをひとつひとつ積み上げていくことで、着実なものの見方と考えかた、技術が身に付きます。この教室のように絵を描く上で本当に大切なことを学べる場所はなかなかないと思います」といったお声を頂戴して大変励みになっています。

個別の目的に合わせた楽しく学べる対話式のレッスン・体験レッスン受付中

当教室では、無理なく､楽しく基礎からしっかり学べるよう対話式のレッスンを全講座で用意してています。音楽クラス、絵画クラスともに見学、入会等の予約を随時受け付けていますので、新たに始められる方も大歓迎ですよ。明るくゆったりとした空間で、個別の目的に合わせた効率的なプログラムを組むことができます。体験レッスンをご希望の方はメールかお電話でお申し込みいただき、じっくり授業の様子を見学ください。当教室は東急東横線大倉山駅1分と近い場所にありますので、学校やお仕事帰りにもどうぞ。実際にレッスンを受けてみて、教室の雰囲気を知っていただき、お聞きになりたいことやご希望なども、お気軽にお伝えくださいね。　　

※上記記事は2024年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。