石原 健一郎 講師(綱島美術教室 ツナ美)のインタビュー

綱島美術教室 ツナ美 石原 健一郎 講師

綱島美術教室 ツナ美 石原 健一郎 講師 KENICHIRO ISHIKAWA

愛媛県松山市生まれ。愛媛県立松山南高校デザイン科卒業。1995年「京都造形芸術大学(現)京都芸術大学 美術学科彫刻コース」卒業。彫刻や玩具企画の仕事をした後、2023年「ツナ美」を開校。

アートスクールに通っていた子ども時代・美術の高校・大学へ進学

元々、子どもの時からアートスクールに通っていました。そのあとは美術高校から美術大学へ。卒業して富山県の「欄間」の木工職人を志しましたが、どちらかといえばアート思考が強かったので、伝統に忠実に再現する・彫るというのは自分にはちょっと違うのではないかと気づきました。その後、ステンレスをメインにした噴水などの環境彫刻を作る工房に入り、企画・提案・加工までこなす仕事に就くことができました。仕事の多くが一点物の大きな彫刻制作でしたが、ある時雑貨小物をステンレスで作ってみようということになり、商品企画のプロジェクトリーダーになれたんです。

️マスプロダクションに目覚め、制作からデザイン側の仕事をしたいと上京

その商品が東急ハンズですごく売れたんです。一瞬で量産の世界に取りつかれました(笑)。そして、これからは制作側からデザイン側としてやっていこうと上京して玩具メーカーに入社しました。玩具のデザインの仕事も本当に楽しくて。大手メーカーさんのOEMのお仕事もさせていただきました。子ども向けの商品開発をする中で、改めて僕は子どもとの相性がものすごく良いことに気づきました。私の性格が純粋で子供っぽいと言われることがあるので、子どもの気持ちが良く解かるんです(笑)。また、自分の子育てを通じて気づいたこともありました。

「美術の技術はたからもの」様々な会社経験を経て培った経験から実感

息子が文字の読み書きの学習が難しい、ディスレクシアという学習障害があり、学校の成績の評価となると点数がどうしても低くなってしまうんです。それなら一般的な評価軸に合わせて無理やり頑張らなくても、得意な美術の技術を高めたら良いと思いました。今では入試の方法も様々になり、美術大学の受け皿も広がってきているので、推薦入学を狙うことにしました。それからは親子で毎朝5時に起きて一緒に絵を描くことを始めました。半年もすると彼もメキメキ頭角を現してきて、すごくやりがいを感じるようになりました。前々から「絵だけ描けても将来役に立たない。プログラミングとか言語学習をする方がよほど役に立つ」といわれるような世の中の風潮に疑問を思っていたんです。それは私がこれまでの人生で美術のスキルに助けられ、仕事として多くの方々に喜んでいただけたからです。

「️美術はもっと一般社会に活かせるんだ」と伝えいきたい

アートのイメージとして「僕を分かってほしい。ただ自由にやりたい」というものがありますが、僕はそうではないと思います。誰かに見てもらうこと、評価を受けることをいつも頭においてやってきました。「美術の技術は学歴を越える」、僕自身が様々な会社に所属して実感したことです。美術はもっと一般社会に活かせる「美術の技術はたからもの」をモットーにツナ美を開校しました。

自分の「カッコイイ」を探す・地域を代表する美術スクールに

開業して半年ですが、おかげさまでどんどん生徒さんが増えてきました。綱島を代表するような美術スクールに育ってほしいという想いを込めて「ツナ美」という店名にしました!5歳から小学生の子供コースは、お題を決めて工作と絵画を行います。中学生からの大人コースは、水彩、彫刻、版画、油絵等制作の幅は様々で、生徒さんのご希望や相談に応じて課題をご用意いたします。環境彫刻、玩具デザインをしていた経験を活かし、立体的視点から指導しています。空き箱・木材・生地・アルミカンまで多様な素材を組み合わせた工作など、自分の「カッコイイ」を探してもらっています。僕はよく生徒さんに「この作品のどこがカッコイイと思う?」と聞きます。自分のこだわり、感覚を口に出して再確認してもらうためです。この卒業生から力になってくれるスタッフ出てきたら嬉しいです。工作や絵にご興味がある方、ぜひお気軽に体験授業に来てください。お待ちしています。

 

※上記記事は2024年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

綱島美術教室 ツナ美 石原 健一郎 講師

綱島美術教室 ツナ美石原 健一郎 講師 KENICHIRO ISHIKAWA

綱島美術教室 ツナ美 石原 健一郎 講師 KENICHIRO ISHIKAWA

  • 出身地: 愛媛県
  • 趣味・特技: DIY、 映画鑑賞
  • 好きな映画: 風の谷のナウシカ
  • 好きな言葉: 「美術の技術はたからもの」
  • 好きな場所: 横浜中華街、神保町

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