家接 まゆみ スタッフ・プランナー(Mid Summer(ミッドサマー))のインタビュー

Mid Summer(ミッドサマー) 家接 まゆみ スタッフ・プランナー

Mid Summer(ミッドサマー) 家接 まゆみ スタッフ・プランナー MAYUMI IETSUGU

銀行に就職。結婚後、子育てをしながら、パートナーの決意「ダイビングで仕事をする」を全面的にサポート。2003年「Mid Summer」開業。(JR横浜線、市営地下鉄線、新横浜駅から徒歩12分、JR横浜線、東急東横線、菊名駅から徒歩6分)

人生の転機・ダイビングを仕事にすると決意し沖縄へ

私は銀行に勤めていて、当時はダイビングの仕事をするとは全く思ってもいなかったのですが、結婚が最初の転機となりました。夫は元々サラリーマンで、ダイビングは趣味として好きだったのですが、夫の父親が亡くなって自分の人生を考える転機となり、好きなことを仕事にしようと決意したのです。ちょうど長男が生まれる前に仕事を辞めて、横浜のダイビングショップに転職しました。次男が生まれる頃には「沖縄、久米島に行きたい」と言い始め、子どもの出産ごとに転機が起きる、という感じでしたね。私も子育てをしながらついていくのに必死でした。夫は反対してもやる人ですから(笑)。その時のお客様のご縁もあり、横浜に戻ってきて2003年に独立・開業しました。私はインストラクターではないので、当店のお喋り担当だったり(笑)、海の現場でウェットスーツのお着替えなどの陸上中心のサポートをさせていただくこともあります。

対話を通しお一人おひとりのバックグラウンドを知る

ご高齢の方は他のダイビングショップでは、リスクがある、と断られることが多いのが実情ですが、当店ではシニアの方が幅広くいらっしゃいます。この前ライセンスを取りにこられた方も76歳ですし、80歳代の現役ダイバーもいらっしゃいますよ。もちろん、ここに来れば何歳でも出来ると簡単に受け入れているわけではなく、筋力を鍛えるための環境づくり、ご家族の理解、いざという時の連絡手段の確認、普段からご本人の様子を見てお声がけするなど、心配りや準備が必要です。ダイビングの現場だけ見るということでは、無理だと思いますね。そのためにも、コミュニケーションを通して、その方のバックグランドを知ることを大事にしています。ダイビングを長く続けるためにミッドサマーでは「100トレ(100歳現役ダイバーを目指すトレーニング)」を行い、毎週または隔週でトレーニングを継続しています。厳しいトレーニングでは続かないので、その時の体調や顔色を見ながら決して無理させることなく筋力の維持に取り組んでもらっています。その前後のおしゃべりは大きな楽しみの一つですね。お花見団子じゃないけれど、お菓子を囲んでお話しされていたり本当に楽しそうです。そのようなコミュニケーションがあるからこそ、ダイビングの時に安心して潜っていただけて、こちらもサポートしやすくなります。ご高齢の方は何もしないと筋力が落ちていき、現状維持が難しくなるので、「維持させる」というのは大事なテーマです。

今年20周年を迎え、目指せ100歳ダイバー

こちらに来て色々な方と交流することは気持ちも前向きになるし、来ていただくこと自体がもう運動になりますよね。気持ちが乗らない時には、トレーニングは控えめにお喋りを中心にすることもあるし、その辺のさじ加減は、ベテラントレーナーのまどかさんも、よく様子を見てお一人おひとりに声かけをしてくださっています。今年で当店は20周年を迎え、今いらっしゃるお客様も、歳を重ねても筋力はしっかり維持されていて頼もしいですよ。年を重ねると、自分に自信がなくなることもありますが、様々な工夫をしながら、いつまでも仲間とともに大好きな海を感じながら、皆さんと「目指せ100歳ダイバー!」を目指し、一生現役で潜り続けていけるように、私たちも全面サポートに取り組んでいきます。

闘病中もダイビング・癌を克服した84歳現役ダイバー

今84歳の澤征子さんという、当店をオープンする前から一緒に潜り親しくさせていただいているお客様がいます。62歳からダイビングを始められて20数年になるのですが、ある日生存率が40パーセントと言われるリンパ腫を患われたんですね。闘病生活を経て、克服されて戻ってこられて、今も現役ダイバーでご活躍されています!闘病中、抗がん剤を投与される中でも、「同世代のダイバー仲間に会いたい、海に行きたい」とご本人の意志が強かったんですね。「ダイビングに行っていいものか」と、実現のために、ご本人、お嬢さんと、主治医、そして主人の4者面談で話し合ったこともありました。体調のいい時は潜るし、調子が悪い時も気分転換に海に足を運んでいました。手術の結果を「家接くんも一緒に聞きに来て欲しい」と呼ばれたこともありましたね(笑)。今では「仲間とダイビングに行きたい一心で励みになって病気を克服できた」とご本人も話してくださっています。年齢に関係なく「やりたい」と思う気持ちや、年齢で諦めないことは本当に大事ですね。

世代を超えた交流・年中様々なイベントを企画

おばあちゃん、娘さん、お孫さんと親子3世代で通ってくださっている方もいます。うちも長男が2歳の時にお店を立ち上げたので、お客様にも育ててきてもらいました。今はお客さんのお孫さんも娘のように見させてもらうこともありますよ。そうした世代間のコミュニケーションはすごく大事で、みんながシニアだと少し元気がなくなってしまいますが、若いお客様も入ることでご高齢の方にとっても活力に繋がります。若い子にプレゼントでもらったシャツを毎回着て、通ってくださる方もいらっしゃって素敵ですよね。若い子たちから見ても、シニアで挑戦している姿を見て「70代、80代とこんな風に歳を重ねられたらかっこいいな」と感じる機会になっていると思います。国内外ツアーや海に入れない時期は、筋力維持のためにプールに行くなど様々なイベントを企画しています。アットホームなお店なので、お一人でもお子様連れダイバー、ご高齢のダイバーさん、初心者の方も、どうぞ気兼ねなくご参加ください。

 

※上記記事は2023年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

Mid Summer(ミッドサマー) 家接 まゆみ スタッフ・プランナー

Mid Summer(ミッドサマー)家接 まゆみ スタッフ・プランナー MAYUMI IETSUGU

Mid Summer(ミッドサマー) 家接 まゆみ スタッフ・プランナー MAYUMI IETSUGU

  • 出身地: 東京都日野市
  • 趣味: 昔から旅行が好き
  • 好きな言葉: 笑顔(うちのお店の中でいつも感じていること)
  • 好きな場所: 沖縄

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