自分の生き方の原点が育まれた中高女学校時代の思い出
私は中高と横浜の山手にある 横浜共立学園中学校高等学校 に通っていました。キリスト教の学校で、毎朝礼拝があり、人間として生き方を考える講義があったんですね。6年間、毎日聴いていると、知らず知らずのうちに自分の考え方や行動と向き合い、自分の生き方の軸となるものが育まれてきたのかもしれないな、と思います。新聞部に所属し、友達と警視庁まで行って直接お話を聴いて交渉し、その内容を文化祭で発表したこともありましたね。「なんでもできないことはないんだな」と感じました。
何が得意でも、ビジネスの強い目標があった訳でもなかった・目の前のご縁を大事に
私は「起業しよう!」と目指して今に至ったわけではなく、スクール開講前は、普通の主婦でテニスに夢中になったり、ボランティアの活動を楽しんだりしていました。そんな折、当スクールが入っている日吉教養ビルの旧オーナーより「スペースが空くので、ここで何かやってみない?」とお話をいただいたんですね。目から鱗の話で「私は何もできないしどうしよう」と思ったのですが、そんなことを友人に話していると、ひとりふたりと「私はお花を教えることはできるよ」「〇〇さんは編み物が教えられるみたいよ」と講師を申し出てくれる人や、ご紹介いただいた数人からレッスンが始まりました。時にはイベント時のパーティや、みんなが集まって持ちよりパーティーに活用されるなどして、どんどん人が集まってきたんですね。季節の飾りつけしてくれる方や「自分は何かを教えることはできないけれど人を集めることはできるよ」とボランティアで自主的に手伝ってくれる方々もいらしてありがたかったですね。主婦はエネルギッシュでパワフルな方が多くて、あっという間にカルチャースクールとして発展して29年(2025年時点)経ったという感じがします。
ひとりから始まった原点を大切に「一人の講師、一人の生徒を大切に」
ひょんなご縁でたったひとりからスタートしましたが、人がたくさん集まるようになると、マネジメントの部分が必要になり、そこで初めて教室の名前を考えることになりました。友人の一人が「ここは日吉だから『カルチャー日吉がいいんじゃない?』とアイデアを頂き、すぐに決まりました。今でも起業しているという意識も、スクール内でルールを細やかに制定している訳ではありません。ただ、一つだけ徹底してきたことはあります。それは「たとえ、受講者が一人であっても」講座を開講していただくことをモットーに同意していただいた講師に来ていただいています。そこには、「一人の講師、一人の生徒を大切に」との創業時の原点が土台にありますね。人間、ひとりひとりを大事にすることは色々な意味で大切なことでしょうね。
世代をまたいで通う生徒さんも
講師には「おひとりの生徒さんでも開講して頂けますか?」と面接時に確認しています。少しでも違和感があれば、何度でも対話を重ねて納得いくまで双方で確認するようにしていますね。ひとりでも入ってくださっているのに、途中で閉講するというのは残念なことですから。ありがたいことに、当スクールには本当に素敵な先生と生徒さんが集まってきてくださって、これまでトラブルというトラブルはほとんどありません。「おひとりでも教えます」という講師はみなさん良い方が多いですね。できるだけ、講師や生徒さんとのコミュニケーションを大切にしていて、講師の出席簿は私の机の前に置いてあり、日々顔合わせできるようにしています。「最近お顔を見ないな」と思うと直接ご連絡することもありますね。生徒さんの中に は受講した時の思い出を何年経っても覚えてくださっていて「英語を楽しく学んだことが忘れられなくて」とお子さんやお孫さんを紹介してくださるなど、度々嬉しい報告を頂戴しています。小さい頃スクールに通っていた方が、大学生や社会人になって、また通い始めることもありますし、1つの講座を学んでいる方が、他の講座の教室の風景を目にして興味の幅が広がり2つ、3つを受講する。ということもよくありますよ。
0歳児から90歳代まで世代問わず幅広い層の生徒・200近くある講座
日吉には塾はたくさんあるのですが、カルチャースクールはここだけのようですね。素晴らしい講師の方々、生徒の皆さま、楽しく仕事に取り組んでくれるスタッフのおかげですね。地域の方のひとりひとりとのご縁に恵まれ、どこにも所属しない、独立した地域のカルチャースクールとして継続出来たことは感慨深いです。老若男女0歳児から90歳代まで世代問わず幅広い層の生徒さんが通われて、語学や絵画、音楽、書道、体操、ダンスなど300〜400近くの講座がありますので、どうぞお気軽にお問合せくださいね。
※上記記事は2024年12月に取材したものです。 時間の経過による情報の変化があることをご了承ください。